用語一覧

地上界

科学技術水準は現代よりも多少発達している世界。しかし地域よって異なる。
月の管理下から離れて以降、星暦という紀年法を用いている。

ヒト/日人

地上界に住む人間を総称。

月/月世界

表面上は何もないように見えるがカモフラージュの膜を張っている。

月族

月世界に棲む人型生命体。遅老長寿。
ひとつの魂(シセル)が消滅するまでの間、器(肉体)が適合すれば何度でも蘇ることができる。自らの寿命(シセル)を削り、新たな命を生むことも可能だが、ヒトの様に魂の転生は不可能。階級上位種は、月の宮殿に住んでいる。
基本草食の生物で、捕食者が存在しない為、長命で争いを好まない。遥か昔にヒトへ色々な知識を与えたり友好的な関係を築いていたが、同種同族同志で争いを繰り返すヒトへ失望し、月へ引きこもってしまう。
母胎として生まれたメスの体内、もしくは死肉に卵を産み付け、子は苗床となった肉を養分にして育つ。無性別やメスが多く生まれ、オスは生まれた時から繁殖用の存在として扱われる為、立場が弱い。

ツキト/月人

月族が産んだ無性別の人型生命体。
殆どの個体が働き蜂のようにのんびりと食用植物を育てたり、平和に戯れながらふわふわと長く生きて死ぬだけの存在。とても平和な生き物。

シセル

生命の核となるもの。魂とも呼ぶ。
地上界・ヒトのシセルは中央都市の天空にまで聳え立つ巨大樹に実る。器となる肉体が死を迎えるとシセルは天仕によって回収され、海へと沈み、ドロドロに溶かされ、穢れや記憶などを浄化された後、再び天の巨大樹に実り、適合する次の器が誕生した際に再び生を受ける。シセルは何度も転生するが、寿命を迎えると消滅する。浄化されず穢れとなるシセルも存在する。
月族や月人のシセルは月の都にある聖なる池の巨大な蓮が開花する時に誕生する。ヒトとは違い、月で生まれたシセルは一つのシセルが記憶を保持したまま長く生き続ける。器が死を迎えた際にシセルだけの存在となり、別の器へ移る事が可能である。シセルのまま肉体を持たず浮遊し続ける者もいるとか。一度死ぬとシセルが転生する事はなく、永遠に消滅する。己の寿命を削る形で新たなシセルを作り、子を作る(自身の複製を作る)事も可能。セイジとハクジの親子関係はこれに該当する。

月魄

月人の魂を生み出す女帝。蓮池に住んでいる。

天仕

地上界の天に仕え、死者の魂(シセル)を狩る者たちの総称。生殖機能を持たない、いわば働きバチのような存在。遥か昔の時代に月魄が生み出した脳筋集団。意思の疎通はできるが力技で解決しがちである。
月の魂を管理する者たちを月天仕と呼ぶ。

シデノ月蟲/シデ蟲

死者の魂(シセル)の回収、魂の穢れ化防止、など地上の魂を管理する天仕達の異称。月魄が地上に送った月天仕達でもある。死体(魂)に群がる様が光に集まる虫ようだ、死出の旅へ迎え送る蟲、という意味で地上の者からそう呼ばれている。

××

ヒトの死肉を喰らうようになった月天仕や月族。穢れて地に堕ちた者達。月天仕は群れから外れた際に繁殖能力を得る。月族は死肉に卵を産み付け、子は苗床となった肉を養分にして育ち、月天子はヒトと同様の性質となる。

プラスチックフラワー/Ornamental dolls

遺伝子編集により生み出された愛玩用の人工生命体。商品名でもある。
外見がほぼ変わらず短命の個体が多く、役目を終えると花が散るように一瞬で絶命する。××と関係があるのかもしれない。
ワサビは商品の基準を満たさないため、失敗作とされた。現在他の個体は死に絶えたとみえる。





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